院長コラム

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ストレスによるタコの出現に注意

2018年07月26日

地震、水害、猛暑と天災続きです。猛暑も続きストレスがたまっている方も多いと思います。

災害などでストレスが極端に多いとタコが出てきて心臓が「たこつぼ」になるので注意が必要です。

なんのことかわからないと思われそうですが、急激なストレスにより心臓が「たこつぼ」のような形に変化する時があるのです。

「たこつぼ」とは、タコを捕獲するために昔から漁師さんがタコを捕まえるためにつかってきた首の大きいとっくりのような壺です。

タコは身を守る硬いからをもっていないことから、このようなツボがあると喜んでツボの中に入るタコの習性を利用したものです。たこつぼはいわゆるタコの隠れ場所でストレスなく落ち着くようです。

しかし、人間にとっては心臓が「たこつぼ」になると大変です。

「たこつぼ」は現在ではほとんど日本でも使われなくなってきているので知らない若い人も増えてきてそうですが、心臓病の中では世界的に知られた病気の名前です。

胸が急に痛くなって息がしにくいという症状の時、心臓のエコー検査で心臓の形態がタコつぼのよう変化しているときがあるのです。

日本人の先生がこの現象に気づき、「たこつぼ型心筋症」と名付けました。国際的にも「Takotsubo cardiomyopathy」として訳され、心臓を専門にしている先生なら知っています。海外の人は多分意味までは理解していないでしょうから、「たこつぼ」って何だろう?と思われているのかも知れません。

心臓が「たこつぼ」のままで放っておくと、引き続いて心不全や重症の不整脈を起こしてしまうことから、緊急の入院が必要です。放っておくと命取りになるとても重篤な状態なのです。「たこつぼ」のままでは心臓はうまくポンプの機能を発揮できないからです。

心電図にて心筋梗塞とよく似た変化を示すことから、心筋梗塞の診断の中には「たこつぼ」は隠れひそんでいます。

昔、夜間に心筋梗塞として病院に呼びだされ、実は「たこつぼ」ということはよくありました。

昔から小さな動物に極端なストレスを与えると心筋梗塞を起こして死んでしまうと言われていますが、もしかしたら「たこつぼ」が原因なのかもしれません。

ストレスにより交感神経が過度に緊張をすると、ノルアドレナリンなどのホルモンが放出され、心臓の筋肉に傷害を与えてしまうため「たこつぼ」化してしまうのです。

震災の直後にもその出現が増加するとされています。そして50歳以上の女性での夫婦喧嘩の時の発症も多そうです。

若い人でもストレス性の胸痛を自覚する人で、少し気になる心電図の変化を示す場合がありますが、もしかしたら、「たこつぼ」の前触れかもしれません。これは私の仮説ですが。

身の回りの不幸や災害などの時には過度な精神的・肉体的なストレスとともに胸痛が出現した時には心臓が「たこつぼ」に変化しているかもしれません。命取りになっては困りますので早々に一度チェックしておいたほうがいいのだと思います。

 

 

 


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