院長コラム
Column

道頓堀川

2018年11月12日

大阪みなみの夜は道頓堀のネオンが川面に映りとてもきれいです。道頓堀川は大阪の繁華街の象徴で、多くの映画やドラマの舞台になっています。

夜の派手な表の光の部分の裏には少し寂しげな情緒あふれる人間模様もありそうです。道頓堀の派手なネオンの裏で生きる人のドラマを描いた「道頓堀川」という映画もありました。なんとなく水面をみつめているとなぜか懐かしいような哀愁も感じてきます。

出勤時で風のない日には、朝の道頓堀川も周りのビルが反射し、水面が写真のようで綺麗です。しかしいざ水質はというと、濁ってお世辞にも綺麗とは言えません。少し前まで雨が降った時には下水と混じっているため、大腸菌も数も多く不衛生だったようです

イベント後に興奮して飛び込まれる人は、かなり不衛生ですね。

先日、クリニックへの出勤の前に道頓堀の川(リバープレイスのあたり)を橋の上からほんやりと見つめていると、二匹の鵜を水面に見つけました。潜ったり、浮いたりを繰り返し魚をとっているようでした。時折口に魚をくわえていましたので、道頓堀川にも小魚がいるのは間違いありません。

そして少し浅くなっている船着き場では、川底の草も見えます。

最近では道頓堀川をきれいに!というスローガンにて浄化の努力がすすんでいるのです。

川底のヘドロやゴミも掬い取られました。阪神タイガースの優勝の時に投げ込まれたカーネルサンダースの人形が引き上げられたのは有名です。

早朝には、時折船で浮かんだごみをすくいあげている作業も行われています。

道頓堀川の上流に真珠貝をいれられ、それにより一日ドラム缶1本あたりの水を浄化できるようです。

そして地下には巨大な下水道が新たに整備され、道頓堀川は下水とは混じり合わなくなりなりました。

公共の浄化装置も整備され、平成32年ころに府内の山間部を流れる川と同じレベル位きれいな川の水質を目指しているそうです。

以前橋下知事の時に道頓堀川で水泳大会をというスローガンがありました。その時はどぶ川の道頓堀川でまさかという印象でしたが、そう遠くない将来に実現するのではないかという気もしてきます。

多くの人が集まり、その心を魅了するような大阪みなみの誇れる川になればいいですね。

 

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