院長コラム
Column
AI相談
2026年02月26日
人工知能(AI)が多くの人に利用されつつあり、少し気になったことはAIに相談する人は増えていくのでしょう。
少し前までは人の心はAIには理解できないので、人の相談にのれるのでは最後までのころ仕事なのだといわれていたように思います。
しかし、AIは人の心に優しくよりそいます。根気強く、冷静に対応するという点においても、AIは人よりも優れているともいえるような気もしてきます。
病気に対する相談もまずはAIの意見を聞く、という人も増えていくのでしょう。
診察の時にも、「AIに相談するとこのように言っていたのですが」などの会話が急に増えてきているような気がします。
そして、AIに相談したら解決したので診察予約をキャンセルという案件も。
AIが責任をとるわけではないので少々無責任ではとも感じてしまいますので、逆に受診する動機付けになったほうがいいように思うのですが。
うちのクリニックは場所柄、比較的若い方も多いせいか、時代を先取りしているということもあるのかもしれませんね。
私の意見があてにされていないのでは?と時折寂しい気もしますが、時代の流れでしかたがないのでしょう。
今でもAIには、書類整理、海外の方とのコミュニケーションアシスト、保険確認、トラブルシューティングなどなど、いくつかの作業でお世話になっています。
患者さんの話を聞いてそれに反応するだけ対話型だけの診療は、将来AIに置き換わっていくのでしょうか。
これらからはさらに深部へと広がり、単なる「効率化のツール」から、医師と患者の間に立つ有能なコンシェルジュへと進化していくような気もします。
たとえば診察室内のマイクが会話を拾い、AIが診察内容などを自動的にリアルタイムで整理をし、患者さんの「声のトーン」「表情のわずかな変化」を解析し、認知症や心の不調のサインを可視化するのでは?と妄想もしてしまいます。
AIにより医師の診療もどんどん変化していきそうですので、どうすればとそろそろと患者さんへの対応をAIに相談しましたところ、
・患者さんがAIで調べてきたこと自体を「健康への関心が高い証拠」としてポジティブに捉える姿勢を見せる。
・AIは「教科書的な一般論」を語り、医師は「目の前のあなた」を診る、という役割分担を明確する。
・AIの回答のどこに納得感を感じているのかを深掘りし、医学的妥当性と照らし合わせる。
・AIが断定的な表現を使うのに対し、医療には常に不確実性が伴うことを伝える。
などのアドバイスです。
AIと対立するのではなく、うまく協力して医療の質や効率をあげていくということが必要な時代がすぐそこまできているということなのでしょう。


