院長コラム
Column

吊り橋効果

2019年12月02日

「世界の果てまでいってQ」という番組で大活躍のイモトアヤコさんが、婚約されたとのことです。前回取り上げた「ポツンと一軒家」の裏番組ですね。個人的には時間があえばどちらかを視聴しています。

普段いけないような場所いき、日常的に経験できないようなことをすることは多くの視聴者の共感を得るのでしょう。

珍獣ハンターとして危険な動物に追いかけられたり、難関の登山にチャレンジしたり、高いところから飛び降りたりで女性と思えないような奮闘ぶりです。

いままでなかったユニークな女性キャラです。私にはトークの内容がおもしろいかどうかわかりませんが、かわい子ぶらないところが多くの女性が応援する理由なのかもしれませんね。

番組で命の危険を感じるような企画を一緒にこなしてきたディレクターの方との結婚です。

男女の恋愛感情については、吊り橋効果というのがあるようです。非日常的な危機状況を共にすると恋愛感情がわくという効果です。

カナダの研究者の調査で、恐怖を感じるほどの揺れる吊り橋の上で電話番号を渡すとほとんどの人が好感をもち後日に電話をかけてくるというものです。

若い女性の中では有名な話なのかもしれません。当院の女性スタッフも吊り橋効果のことはすでに知っていました。

考えてみれば、映画でも非日常的なハプニングを一緒に乗り越えた男女が、絆が強くなり最後に結ばれるという恋愛アクション物語は昔からよくある鉄板のストーリーです。有名映画のタイタニックもその一つですね。

新たな恋愛を希望する人には、このことを知っておく意義は高そうですね。イモトさんの結婚もその効果なのでしょうか。

この効果の理由は不明ですが、自らの生命が危険にさらされるほどに体が極端に疲労したり、追い詰められた時には子孫を残したいという本能がたしかに動物にあります。

厳しい環境の中で進化をつづけた人類にも動物としての本能が潜在的にのこっているのかもしれませんね。

はじめてのデートでも非日常的な恐怖体験を共有するためジェットコースターにのったり、お化け屋敷に入ることをすすめるコンサルタントもおられるようです。

歳をとって、吊り橋の上からバンジージャンプをするのは難しいかもしれません。しかしたまには非日常的な体験で刺激をうけることはいつも新鮮で生き生きとした良好な周りとの関係を築き、維持していくためには大切なことのような気もしてきます。

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