院長コラム
Column

心臓の病気には心電図検査は大切です            

2017年05月08日

 

人間の活動の多くが電気信号により情報伝達され生命活動を維持しているように、心臓も電気の刺激によって反応・活動します。心臓以外の臓器でしたら、その電気信号を外部から記録することは難しいのですが、心臓は大きな筋肉の塊なので、その起電力は大きく体外からも記録することができます。

心臓を12の方向から電気記録する12誘導心電図が一般的です。心臓を上下方向、左右方向、前方向からの電気信号をそれぞれ記録し、各方向での電気の状態を確認します。

心臓の電気のリズムはどうか?不整脈がないか?心臓の電気の通る速度は問題ないか?肥大はないか?心臓に電気のとおりにくい場所はないか?薬の副作用はないか?などなど多くの心臓の問題を確認することができます。

心電図の歴史は古く、開発されてから1世紀以上がたちます。しかし12誘導心電図にてわかる情報はとても多く、いまでもそれを検討、研究する多くの専門家が世界中に多数おられるくらい奥の深い領域です。

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