院長コラム
Column

開院3周年です

2020年04月10日

今日で開院3周年です。改めて皆様方、支えてくれましたスタッフ、関連する方々に感謝です。

来院いただける患者さんも少しずつですが増え、3年たつと普通のクリニックになったといえればいいのですが、昨今の新型コロナ騒動で、少し時間が逆回転したような感じもします。緊急事態宣言がでたみなみの街の人通りも少ないです。

最近の新型コロナ騒動については電話での問い合わせもあり、あらためて保健所や病院との関係やクリニックの役割などをいろいろ考えさせてくれる機会にもなっています。

勤務医の先生や一部の非医療関係者からは、開業医こそ体をはって発熱や咳などの新型コロナ感染疑いの患者さんに対応すべきだという厳しい意見もあるようですが、クリニックが感染増幅の場所になってはいけないので症状のある方の来院はできるだけ自宅療養してもらいできるだけ受診を控えるほうがいいと考えてしまいます。

当院では、心臓病・高血圧・動脈硬化などの循環器疾患の患者さんが多いですし、新型コロナウイルスではかかる患者で重症化しやすいとされています。感染予防への配慮は、これからも注意していかねばならない大切な課題の一つなのだと感じています。そして患者さんを守ることは我が身も守るということなのでしょう。

一方、循環器疾患の患者さんへの検査では、近いうちに循環器のエコー検査技師さんにもきていただく機会を増やす予定です。循環器疾患への専門クリニックを目指していくという決意でもあります。

循環器疾患の患者さんでは、定期的にエコー検査にて病状をチェックする必要があります。今ままでは診察の合間に私自身がエコーをとることが多かったのですが、それではどうしても診察をお待たせする時間がながくなる時もでてきてしまいます。少しでも業務効率の改善や検査の質の向上につながればという想いです。

不整脈のカテーテル治療に関しては3年間でおよそ1000人程度の患者さんに治療にあたることができました。HPには5000例と書いていましたので、6000例への更新が必要ですね。

休みなしで働いていますので少ししんどく感じる時もありますが、今のところはいい意味で気分転換になっていそうです。

昔、私の若い時代に不整脈のカテーテル治療を始めた時は、循環器疾患の中でも不整脈は少しわかりにくい分野なのか周りの毛嫌いしているDRが多かったように思います。

当時は冠動脈形成術やバイパス手術などの血管治療が花形で、不整脈はおたくにでもやらせとけという雰囲気もありました。

しかし、最近では循環器内科を志願する若いDRの間では不整脈はまずまずの人気だそうです(残念ながら循環器を志望するDRは減っているそうですが)。

今出張している病院でも未だ専門が決まっていない1年目の研修医の先生が勉強のために治療に立ち会ってくれるのですが、将来は不整脈を専門にしたいとのことです。少しずつ日があたってきたという感じでしょうか。

ちょっと前にテレビドラマで「恋はつづくよどこまでも」という循環器内科の医師(佐藤健さん)と看護師(上白石萌音さん)の恋愛を題材とした人気恋愛ドラマがあったそうです。

残念ながら私自身は視聴していないのですが、クリニックやカテーテル治療のスタッフがそのあらすじを教えてくれました。

初恋の医師に憧れ、その医師と一緒に働くために看護婦になったあとのエピソードを描いた物語です。ドラマの中では、以前私と一緒にカテーテル治療をしていた技師さんが書き上げた専門教科書を使って不整脈のカテーテル治療を勉強しているシーンもあるそうです。

私の若い時代ではおたくと言われてもてる雰囲気はなかったのですが、超男前の佐藤健さんがその役を演じると若い女の人の胸をキュンキュンとわしずかみにしてしまうのですね。役者しだいといってしまえばそれまでですが。

おそらく胸キュンはツンデレGAPによる自律神経の変動に伴う反応もあるのでしょう。当院にも動悸や胸の不快感がするという症状でよく女性の方が来院されますが、環境やホルモンのGAPに伴う自律神経の変化に伴う症状も多そうです。しかしこのような分析をする時点で世の中の女性は興ざめですね。

まだまだ至らないクリニックなのだと思います。しかし改めてこれからもスタッフ一同、患者さんの心に届くような診療を目指し、そしてこのクリニックがどこまでもつづくように頑張っていきたいという想いです。

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