院長コラム

院長コラム

時間外対応

2021年01月20日

病気は急変することもあることから、どうしても病院では時間外に対応しないといけないことがでてきます。特に脳卒中や心筋梗塞の循環器疾患については翌日までほっておくことができないため時間外対応が必要です。

特に冬の気温や気圧が変化する時は要注意ですね。

急変した患者さんのストレスはもちろんですが、担当する医療スタッフにおいても時間外に対応することは精神的にも肉体的にも多大なストレスを伴います。コロナ禍ではさらにそのストレスは増加していそうです。

患者さんからそれが仕事なのだから当たり前といわれてしまいそうが、そうはいってもやはり精神的にも肉体的にも大変です。予定していたことをすべて投げなして処置にあたることもかなりのストレスです。

私自身、循環器病を専門にするにあたり、10年間位は救急・集中医療に身をおいてきましたのでその変遷を書いておきます。

20年以上前の若い時代は主治医制。自分の患者さんととことんまで付き合うという雰囲気がありました。確か患者さんとは地獄の果てまでお付き合いすると豪語する名医といわれる先生もいました。

担当患者さんが急変・重症化すると家に帰れないときが続き、そんなことは当たり前と雰囲気でした。そういう意味では患者さんと主治医は一心同体だったのでしょう。

主治医の体力の切れ目が命の切れ目。重症の心不全患者さんへの集中治療の場合、なぜか主治医が弱ると患者も弱るということもあったような気もします。

20-30代の体力的にも元気な時代では大丈夫であっても、40歳も近くなるとだんだんと体に無理がきかなくなってきます。

もちろん救急対応についてはそれなりの覚悟をしていたつもりです。しかし年齢を重ねるうちに徐々に体力が衰えるのにともない、自らの限界を感じだしました。

不規則な生活や不摂生もあり体力が弱りやすくなったというのもあったのでしょう。

そして徐々に決まった場所でないと寝づらくなりますし、不規則な睡眠時間がつづくと自らの生命の危機を感じる時もでてきました。

特に40歳手前での限界を感じたエピソードを思い出します。夜中に集中治療室からの緊急コールに呼び出された時、腰の激痛で起き上がれなく、足が動かなくなっていました。それでも吐き気と脂汗をもよおしながら足を引きずりながらも集中治療室へ。急変患者さんへ心臓マッサージしながら自らの限界も感じました。

そして救急業務から離れて10年以上たった今でも定期的に救急のサイレンでうなされる夢をみます。

もちろん現在では、個人では限界があるため、その後にどんどんとチーム医療にかわってきました。昔の患者さんは主治医を呼んでくれとよくいわれますが、今では担当の医師をよんでくれというふうに切り替わっているのでしょう。

また、救急はしんどい割には割に合わない赤字の部門です。多くのスタッフや医療資源を使いながらも保険で請求できる点数が少ないからです。日本の医療は診察領域が低く設定されているのです。

それでは救急の対応をしたくない病院がどうしても増えてしまいます。それではよくないということで国は追加の保険点数を当てはじめましたが、その効果は限定的で今も救急・集中医療を扱う多くの基幹病院では赤字運営です。

コロナ禍ではますます病院は赤字になっていることが取り上げられていますが、もとより余裕のないギリギリの状態ではそのバランスが悪くなると収益がガタ崩れということなのでしょう。

クリニックにても時間外対応加算というのがあります。少し前の地域医療貢献加算の名前が変わったものです。

  • 診療所を継続的に受診している患者からの電話等による問い合わせに対し、標榜時間外の数時間は対応できる体制がとられていること。
  • 休診日、深夜及び休日等においては、留守番電話等により、地域の救急医療機関等の連絡先の案内などに配慮すること。

などの基準をみたすと請求できるとされています。

おそらくほとんどの内科クリニックにては対応、加算を請求しているのだと思います。

保険診療では一人の診察ごとに10円程度の加算です。時間外対応に配慮をしていることへのお駄賃というところでしょうか。患者さんへの請求書にもそれが記載されます。

しかしながらその微妙な名前から、多くの混乱と勘違いがおきています。

時間内に診察をしてもらったのに時間外加算をとるなんでとんでもない、不正請求をしている、などの批判は本当によくあるようです(きびしい大阪だけ?)。

当院でもなぜこのような請求をするのかという問い合わせは受付には本当によくあるようです。

不信感につながってしまうのは本意ではないので、新年よりこの加算請求を停止することといたしました。

もう少し勘違いがおきないような名前にするよう国からの配慮もいただきたいものです。

徒然と書きだすと少々の思い入れもあり長くなってきました。

それはさておき、いずれにしてもクリニックでは救急の病院と同じような時間外対応することは不可能です。しかし急変の患者さんが困らないようにこれからも病診連携をしっかりとはかるように努力していく姿勢は、救急治療を卒業した身においても大切なことなのだと感じます。


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