院長コラム
Column

WBC

2023年04月16日

今回のWBCは多いに多いに盛り上がりました。

医療関係者では、WBCといえは白血球数(white blood cell )を思い浮かぶのかもしれませんが、もちろん野球のワールド・ベースボール・クラシックのことです。

終わってしばらく経ちますが、その余韻も続き今年の日米のテナントレースも楽しみです。

侍ジャパンの全勝優勝となり、エンゼルスの大谷選手は二刀流の大活躍でMVPにもなりました。類まれなる才能は100年に一人といっても過言ではなさそうです。

特に、準決勝のメキシコ戦、決勝のアメリカ戦の劇的な逆転劇は感動的でした。

投手大谷とアメリカチームのキャプテンかつ同僚のトラウト対決は、大谷選手がものすごい魔球スライダーで三振にとりゲーム終了。まさに漫画さながらの対決となりました。

こうなってほしいということが現実に起こっていくことはなかなかないことだと思いますが、日本人の理想のとおり試合が運んだことは、野球の神様が侍ジャパンを応援したのでしょうか。

子供の頃「侍ジャイアンツ」という「巨人の星」に少々似た内容のテレビ漫画がありました。有名な「巨人の星」は私より少し世代の漫画で、私の世代では「侍ジャイアンツ」でした。

私だけかもしれませんが、なぜかその少年時代の漫画に重ねてしまいます。

主人公の投手である番場蛮(バンバ・バン)は、ボールを握りつぶす、飛び上がる、回転するなどの様々な工夫により奇想天外な魔球を投げなだたる強打者を三振に切って取りました。

そして、打者から球の握り方を見られないように敢えてのエビ反りしながらの工夫もありました。確かに大谷選手の投球フォームも球の握り方を悟られにくいコンパクトなフォームに変わってきたような。

テレビアニメ版では日米野球にも挑戦し、大リーグ最強打者であるアスレチックスやエンゼルスなどで活躍したレジー・ジャクソンを最大の魔球で三振にとってMVPに輝いたのが最終回だったと思います。

今回のWBCの大リーグ最強打者といわれるエンゼルス同僚のトラウト選手を三振にとっての優勝の瞬間と重ねてしまいます。

私たちの少年時代は、多くの少年は野球やソフトボールを経験し、一度はプロ野球の選手に憧れました。野球の才能がないということを思い知って挫折をし、他のことに変わらないといけなくなったともいえそうです。

侍ジャイアンツの変化球をまねた投球により多いに笑い、160km/hの剛速球を夢描きました。そして夕暮れには、カラスがなくからかーえろといって友達とみんな一緒に帰宅しました。

今回の侍ジャパンの活躍は、私のようなおやじを含む多くの老若男女の夢を呼び覚まし、より多くの人が野球を応援するよい機会になったのでしょう。

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