院長コラム
Column

努力の結果

2023年06月13日

クリニック開業後には時間管理がしやすくなったこともあり、少々の運動を兼ねてゴルフをすることも時折あるのですが、たまに思いついたときには一緒にいってくれるメンバーが見当たらないこともあります。

最近ではネットなどでも空いた枠に一人でも登録できるようなっています。気が向いたときには気軽に参加しやすくなっていますので、先日個人で参加をしてみました。

同じパーティーに巡り合わせたメンバーの一人は80歳過ぎの大先輩の方でしたが、あまりにゴルフが上手なのに感銘をうけました。多くのゴルファーがあこがれるエイジシュート(年齢より少ないスコアで回ること)は数知れずとのことです。

40代でゴルフを始めて、全日本のアマチュアとシニアのチャンピオンにもなったことがあるという卓越した経歴です。若い時代は会社の立ち上げなど仕事一筋で、特別なスポーツをしていたわけではないとのこと。

瞬発力が要求されるスポーツでは若さが要求されますが、確かにゴルフのようなスキルを要求されるターゲットスポーツでは長期的に年配になっても楽しめます。

「どうしてそのように上手くなるのですか?」と聞いてみたところ、「たくさんの努力をずっと継続したからです。」の一言。

「多くの方は人並みの努力だけしかしないから普通のゴルファーになっているだけですよ。」。そして「間違ったことをしないように、多くの本で勉強もしました。」とのこと。

必要な努力を継続したから報われるのだ。いわれてみるとあたり前のことなのですが、私を含め多くの人にとっては当たり前のことではありません。

逆をいえば、あきらめないで長期的な努力を継続できれば特別な才能がなくとも報われるのだともいえそうです。

言われてみると、ある程度のレベルまでならその時間や程度にかなりの個人差や才能がありそうですが、それ以上のレベルに到達するには長期的な努力の継続が大切のような気がします。

そして仕事でもそうですが、途中でめげずに努力をつづければ最終的には多くの人がそれなりのレベルにまで到達できているような気もします。

おそらくそれ以外の語学、勉強、資格などなど、様々なことに当てはまるのでしょう。

しかし、多くの人はきっちりと努力を継続していないにもかかわらず、希望どおりにならない結果を何かにつけて言い訳をしながら嘆いているということなのかもしれません。

欧米諸国では、スキルや資格などの取得への到達には○○〇時間と定義しているのに対し、日本ではもとよりの才能などを理由にしてすぐに諦めてチャレンジしない傾向にあるのでしょうか。

こと日常診察においても健康維持や生活習慣病の管理などにあてはまりそうです。継続してその予防や改善に努めているから元気で長生きできるということなのでしょう。

短期的にうまくいかなくとももう少し頑張って努力してみる。

人生の達人の言葉から、今更ながらあらためて目的達成への原理原則を学んだような気になっています。

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