院長コラム
Column

コミュニケーション

2025年01月25日

クリニックの前の御堂筋は、多くの方々が通行されますが、そのうちおそらく半分は海外の方々です。

クリニック近隣の大阪みなみには海外出身のコミュニティーも形成されつつあり、外国出身の方々の来院も増加傾向にあるようです。

しかし、コミュニケーションの問題があるため、どうしても診察には時間や手間がかかるという問題がでてきます。

英語がメインですが、中国語、韓国語、スペイン語、アラビア語、ペルシア語など多岐にわたります。

英語ならなんとか苦労しながら会話でも対応というところでしょうか。

開業当初、英語のホームページも作成していましたが、旅行中の発熱や腹痛などの患者さんが多く、専門外の診察に伴うトラブルが絶えなかったため、閉鎖せざるを得ませんでした。

それでも最近では、生活習慣病や心臓疾患などの循環器関連の患者さんが来院されることが増えています。

もちろん通訳の方が同席していると助かりますが、そうでない場合はポケトークが多言語に対応しているため実用的です。

また、対話型AIも有用そうです。話した日本語を○○語に即座に変換し、声に出して話してくれます。あらかじめよく話す説明をいくつか登録しておくと良いのかもしれません。

海外の薬や書類をどっさりともってこられて困窮することもありますが、写真に撮ったそれらの画像をAIがすぐに日本語に翻訳ししてくれたとスタッフが感動していました。

これからのグローバル時代は、タブレットや携帯電話を目の前においてコミュニケーションをとる時代になりつつあるのでしょうか。

また、身振り手振りや指差しなどのジェスチャーもとても大切です。こちらが疲れて、普通に日本語をしゃべっていても、ジェスチャーを加えることでなぜか意図が伝わっていることもあります。

そして、ゆっくりとシンプルでわかりやすい言葉を使うことも必要なのだと感じます。

海外の方とのコミュニケーションはエネルギーを要しますが、工夫することで成果や効率を上げることができそうです。

もちろん今でも試行錯誤です。コミュニケーションは失敗を繰り返しながら学んでいくものなのでしょう。

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