院長コラム
Column

三角公園

2017年09月19日

クリニックには大阪西心斎橋のアメリカ村を通っての通勤です。アメリカ村→飲み屋街→風俗・ホテル街→クリニックへとかなり濃い道を歩いてきます。出勤前の早朝、出張先からの昼、帰路の夜と通る時間はさまざまですが、見える景色はさまざまです。

アメリカのものを売っているわけではないのになぜアメリカ村?と不思議に思っていましたが、1960年代にアメリカから輸入した小物を売る雑貨屋(アメカジ)が集まっていたところからアメリカ村と名付けられたそうです。昔はファッションには少々は関心があり買い物にきていましたが、今ではすっかり疎くなってしまいましたが。

三角公園はアメリカ村の中心であり、ときどき芸人さんやミュージシャンのパフォーマンスなどもあり、昼夜問わず多くの若者が集まるみなみの中でも有数の活気のある場所です。

昔も今も活気のある場所ですが、雰囲気は時代に合わせて変わってきています。

日中には、複数の黒人の方が公園の角にいつも立っておられ、少し国際化の雰囲気ありです。もしかしたら危険なものを販売?と気になったのですが、よくみていると店の呼び込みをしているようです。話をしているのを聞くと、英語がNativeの方ではなさそうです。外人という理由で、若い子にはもてているのかもしれません。

手、足、首などにTattooがある少しやんちゃそうな若者も多いです。Tattooを入れるのはかなりの勇気がいるのだと思うのですが、昔と比べかなりハードルが低くなっているのでしょう。いわれてみれば周りを見渡すと周囲にはTattooを手軽に彫れる店がいくつかあります。

公園の周りはたこ焼き屋がずらっとそろい、大阪の中でもたこ焼きの聖地の一つです。しかし、そのままごみをポイ捨てする人が多いようで、マナーの問題はありです。残念ながら夜になると公園はごみだらけです。

夜も多くの飲食店があり、活気にあふれています。夜遅くに一人であるいているとおやじ狩りの対象になるのではと少し心配になりますが、今は防犯カメラがいたるところに設置されていますので安心して歩いています。東京の歌舞伎町より設置台数が多いのだとか。

早朝には、外国からの観光客の方は散歩されたり、荷物を持って移動されたりしています。朝早く開いている市場を探して方もおられ、場所はどこかと尋ねられることもあります。確かに、自分も海外に旅行にいった時に現地の市場で現地の果物など買い物をしたいと思いますので、早朝から開いているマーケットがあってもいいのかもしれませんね。

そして、ご高齢の方が熱心に公園のゴミを拾われています。市の委託業者の方もおられますが、一般のボランティアの方もおられるようです。この街と公園は陰でやさしく支えてくれている人がいるからこそ若い元気なエネルギーが維持できているのだということもわかってきます。

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