院長コラム
Column

身の回りのネコノミクス

2017年11月27日

世の中、空前のネコブームです。ネコ駅長 ネコ侍、ネコのいるシェアハウスもあります。最近ではペット可のマンションでないと売れないようです。テレビでもネコのCMで溢れかえっています。ネコノミクスの経済効果は2兆円以上と試算されているようです。

いつも通勤時に通っているアメリカ村でも雑貨やTシャツなどネコのイラストが溢れています。人気は持続しているので一過性のブームではないのかもしれません。

クリニック通勤の朝はやくや夜では人通りが少なくなるためか、街中の野良ネコをみかけます。動物が嫌いな方は迷惑だという人もいるのだと思いますが、多くのネコを見かけたときはなぜか楽しい気持ちになるネコ好きにとっては心があたたまるエピソードです。

ネコノミクスの効果により、多くの人が街中の野良ネコにも寛容になってきているので、生きていける余地が増えているのかもしれませんね。

飲食店が立ち並んだ地区なので、おそらく住宅街より野良ネコが生活しやすそうです。縄張りや巡回路があるのか、ある程度きまった場所に登場します。

しばらく見かけないと車にひかれてしまったのかとか心配になりますが、また見かけると安心します。野良ネコの寿命は5年程度、家ネコは15年以上といわれているので、自分で食事を見つけて生きていくというのはかなりの過酷な環境なのでしょう。

親猫をおいかけると子猫がでてくる時もあります。先日もネコを追いかけているとごみ箱の下から親ネコそっくりな子ネコがでてきました。逞しくいきているのだと思うと頼もしくなるエピソードでした。

散歩する時にネコを見かける時には見つけたネコの数を数える時もあります。今までの最高は35匹です。10匹みつけてから家に帰ろうという時もありました。

通勤の途中に今はやりのネコカフェが2軒ほどあります。たまに立ち寄りたくなりますが、家で飼っている13歳のネコがその匂いを感知してひねくれて元気をなくしてしまったら困るので、ぐっと我慢しています。遠目のガラス越しで見えるネコの後ろ姿をみて満足しています。

うちのネコには愛情をかけているつもりですが、あまり私にはよっていません。愛情のかけ方が間違っているのかなと思う時もありますが、たまによってくる時もあるのでまあこれでいいかという感じです。それでもかなりネコに癒されています。

ネコの癒し効果は医療にも有効のようです。ネコは骨折してもすぐに治癒するのは、ネコのゴロゴロ音による振動のためだそうです。ゴロゴロ振動は骨の新生や傷の回復を促すのだとか。確かに超音波振動によるリハビリ治療療法もあります。

その他にもネコの癒し効果はいろいろな病気によい効果を発揮すしそうです。ネコが嫌いでなければストレスによる心因症の治療も有効のような気もします。

そしてネコは独居の老人の方や施設でも相性がよさそうです。来る超高齢社会においてますますネコの社会的な役割が増えてくるのではないかと勝手に期待しています。

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