院長コラム
Column

〇〇中毒

2018年04月28日

TOKIOのメンバーの一人の方が酔った勢いで高校生にキスをしたということで、テレビ中継され話題になっています。

もちろん行為自体は許されないことなので責任をとるということは当然です。しかし本人も記憶がないくらいの多量飲酒後の意識の乏しい中での行為で、今まで築かれたキャリアを台無しにしてしまうことには少し同情します。

日曜日に放映されている自然生活を楽しむ「ダッシュ村」は、私もよく見るお気に入りの番組です。番組ファンの一人としてもきっちりと更生されることを願います。

お付き合いの多い派手な芸能界のことなので飲酒の機会も多いのでしょう。しかし昼から多量の飲酒をすることは通常ではありませんし、病院にもかかられていたとのことですので、立派なアルコール中毒です。

アルコール以外にも薬物、喫煙、ギャンブルなど多くの中毒があります。食べ物やゲームなど、やめたくてもやめられない習慣もある意味中毒の原因になります。

中毒を起こすものには脳の中の神経を抑揚・満足させるものが含まれているため、わかっているけどやめられないということになります。そういう意味ではだれでも中毒になるリスクがあるのです。

それでは悪い習慣とわかっていてもなぜ依存した状態が続いてしまうのでしょうか?おそらく継続的に心身がみたされないことがあるためにその満たされない部分を埋めるために必要な反応なのでしょう。ある意味、自らを守る必然的な防御行為とも言えます。

意思が弱いからやめられないのだと言う意見もあるかもしれません。心が安定した強い状態であればそういう意見もあるのだと思いますが、弱っているから中毒になるという病気の状態ですので責めるわけにはいけません。

当クリニックでは禁煙の外来を行っていますが、一旦やめることができても油断をすると再開してしまうという場合も多そうです。

周りで吸いやすい環境があるとまた再開してしまう場合があります。すぐ手にとどくという環境が続けば、またつい手をのばしてしまうのでしょう。

中毒をなくすのは容易ではありません。批判をするのではなく、まずは中毒となった原因を解決し、満たされない心を癒すことが先決です。そして継続的にやめ続けることは、満たされないこころを代わりに埋める今までとは違ったライフスタイルを手にいれ、新たな人生を歩んでいくということなのでしょう。

 

 

 

 

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