院長コラム
Column

ボヘミアンラプソディー

2018年12月18日

クイーンの亡ボーカルのフレディーマーキューリーと伝説のロックバンドのクイーンを題材にした“ボヘミアンラプソディー“がおすすめとのことを聞き、診察後にTOHOシネマズなんばに映画鑑賞にいってきました(クリニックから徒歩5分程度の場所です)。

最近はネット配信のホームビデオで映画をみることが多くなっていたので、久々の映画館での鑑賞でした。

日本でも知られている多くのヒット曲があるので、私も含めクイーンのファンだった方も多いのではないでしょうか。

イギリスのバンドの中でもクイーンとビートルズは別格のようです。映画の主題曲のボヘミアンラブソディーは、イギリスのファンが選んだ史上最高のシングル曲としてビートルズのHey Judeなどの名曲を抑えて選ばれたこともあります。

数年前にロンドンに行った時にたまたまクイーンを題材にしたミュージカルがあり鑑賞しました。未来のすさんだ世界の中で、若者の一人が昔のクイーンの曲のカセットテープを発掘し、歴史を超えた名曲の神として人類に希望を与える音楽バンドであるクイーンが降臨するというものでした。

おそらくイギリスの人の中ではクイーンは心の中のふるさととして深く刻まれているのでしょう。

ボヘミアンラプソディーは人を殺めてしまい裁きをうけるという、身震いしてしまうような孤独と闇を感じさせる曲です。

映画ではフレディーマーキュリーの孤独、人種、性、親子への苦悩とその裏返しの愛情が描かれています。おそらく曲にこめた誰もが感じる苦悩と愛、さらには美しいメロディーと声に多くの人が共感するのでしょう。

気が付けば今では全く音楽とは無縁の生活となってしまいましたが、実は私も高校時代は毎日のように洋楽をきいていました。特にビートルズとクイーンの曲はテープが擦り切れるくらいよく聞きました。

当時は周りのみんなが洋楽を聞いていたように思います。

同級生とロックバンドを組んで演奏もしました。なぜか小学生の時に家に放りだされていたフォークギターがあり自己流に弾きはじめ、高校生の時にはなんとかギターやベースを弾くことができたのです。大阪みなみの音楽スタジオでもよく練習しました。

クイーンの曲はボーカルや構成が難しすぎるので演奏にはいたりませんでしたが、ビートルズやデビットボウイの曲のいくつかはカバーしました。振り返るとまさに青春の一ページでした。

映画のクライマックスで、多くのファンが集まるフェスタの舞台で大歓声で迎えられて演奏するという圧巻の光景があります。

その時、私の中で閉じ込めていた扉が開いたような気がしました。そしてもう一度音楽に向き合い、忘れていたものを取り戻したいような不思議な気持ちにもなりました。

この迫力は味わうには映画館に出向くのがよさそうです。そして普段映画を見られない方でも洋楽に親しまれていたシニアの方には当時を思い出し、元気を得ることができるよい映画だと思います

個人的にもあわよくば来年から新たな楽器にでも挑戦してみようかという気にもなってきています。

 

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