院長コラム
Column

心のイケ面

2019年06月06日

南海キャンディースの山里亮太(山ちゃん)が女優の蒼井優さんとの婚約を発表されました。当院でのGOOD&NEWでも盛り上がりました。

美人や男前なのに容姿を気にせず結婚する人はいい人という評価になるのですね。

漫才のネタでも自らの容姿やおたくキャラをネタにしているように、確かに山ちゃんはお世辞にも男前というわけではありません。

しかし自分の弱さをよく理解した上で、自らのコンプレックスをうまく転化してうまく回りの笑いを誘っています。

歳を重ねれば外見はあまり気にならなくなるように思いますが、若い時代は女性も男性もイケ面が大好きです。

私も含め多くの人はイケ面ではないので、少々残酷ですね。

老婆心ながら、顔だけで恋愛相手を選んではダメですよとアドバイスする時もありますが、それでも若い人はイケ面好きです。

自分のことをふりかえってみても、若い時代は自分や他人の外見がきにする時もあったのが、それが歳とともに徐々に気にならなくなるという感じもします。

歳をとればお腹もでてきますし、しわやシミもどんどん増えてきますので、ある意味あきらめもでてくるのかもしれませんが、それだけではなく内面の大切さに歳とともに気づくということもあるのでしょう。

一方、いくら外見がすばらしくでも、マナーがなっていなかったり、会話の内容がよくなかったりすると逆に失望します。

今朝の出勤時、一見エグザイル風のイケ面集団が、ごみ箱を放り投げて周りの人の迷惑も顧みず大はしゃぎをしていました。話の内容も悪口ばかりです。

最近朝まで営業する店が増えているのか、クリニック近くではなぜか朝まで飲んでいる若者をよくみかけます。

取り巻きの派手な女性も一緒になってよろこんでいましたが、いくらイケ面でもこれでは。。。と感じます。

もし、その時の勢いで美男、美女のカップルが誕生して結婚したとしても続きはしなさそうです。

外見がよすぎると、それに甘えてしまうということもあるのかもしれませんね。

若い時代は容姿を気にしすぎて、元気をなくしてしまう人もいそうです。結構歳を重ねてもずっと気にかけている人もいます。

人にはそれぞれのコンプレックスがあり、おそらく病気を患うこともその一つなのでしょう。

容姿やコンプレックスを嘆き悲しみ続けるのではなく、それを受け入れて周りの笑いに変えることができる位になりたいものです。

もちろん簡単には解決できないのだと思います。しかし、その悲しみを乗り越えることができれば他人の痛みがわかるようになり、心も成長することができるということなのでしょう。

ふと目を閉じて耳を澄まして街の人の声を聴いているとその人の本当の人となりがわかるような気もしてきます。

やはり人の本当の美しさというのは外見ではなく、心の内面なのだということに改めて気づかされます。

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