院長コラム
Column

大阪G20

2019年06月23日

大阪でのG20開催がいよいよ今月の末に迫ってきました。世界経済の大部分を占める20カ国の首脳が一度に来阪され、その政府関係の方だけでも3万人位にのぼるようです。

街中がなんだか慌ただしくなってきているように感じます。

大阪にサミットで開催されると決定した時には他人事のような気がしていましたが、今になって多くの人の仕事にも影響がでてくる大変なことなのだと改めてわかってきました。

G20の開催は日本で初めてですし、それも大都市での開催です。万が一のことがあっては国際問題にも発展しますので、その警備も大変です。

なんば界隈でも警備している警察官の方をよく見かけます。おそらく全国から警察官の方が集まってきているのでしょう。

早朝の出勤時にも一人でいる外国の人は警察官からよく事情聴取をうけています。もしかしたら、今の大阪市は日本(世界?)で一番治安のいい場所かもしれません。

メインの会場は海で囲まれた人工島でするそうですが、その周囲の海の中にも危険なものが隠されていないかを探索しているそうです。

開催期間中は、大阪市内の高速道路は全面通行止め、市立・府立の学校は休校です。郵便や宅急便も遅れるとのことです。会社営業に与える影響も絶大です。

電車は走っていますが、ロッカーやごみ箱は閉鎖です。確かにクリニック界隈のアメリカ村ではごみ箱がなくなって、ごみが増えているような気もします。

クリニックは通常どおりの開業予定です。しかし、いろいろな注意点もあることがわかってきました。

開催に先立ち物資の搬入などは前もっていれとおく必要がありますし、検体も検査まで時間がかかるため、冷蔵などの注意も必要です。

開催期間中の高級ホテルでは、一般の方の宿泊は原則禁止です。休診する病院もあるようです。

梅田にある大阪中央病院にて不整脈へのアブレーション治療は開催期間中でも予定しています。

病院の場所は名前のごとく梅田の中心街にあり、隣にはリッツカールトンホテルがあります。リッツカールトンにはフランスの大統領が宿泊予定のようで、病院のまわりには警察官だらけだそうです。

治療に必要となる不整脈の記録装置などの搬入は少し前もって手配し、うまくまわるように周到な用意が必要です。

会議自体の成功はもちろんのこと、なんとか無事に終わってほしいものですね。

一方、大阪や関西の文化や名物の情報を世界に発進し、知ってもらえるよい機会なのだとも思います。

国際会議をきっかけに有名になった日本酒などもありますよね。

まずは大阪ではタコ焼き、お好み焼きなどの粉もんでしょうか。

個人的には、食については大阪のダシの文化を知ってもらいたいように感じます。この優しい味は最初のインパクトは少ないのかもしれません。

しかし隠し味としては絶品ですし、一度なれると何度も味わいたい癖になる味です。

それと大坂の笑いの文化でしょうか。テンポのいいボケとツッコミも慣れてくるとなんだか癖になります。

海外のドラマや映画の日常会話でもよく反対のことをいってボケているシーンよく見ますが、それにテンポのいいツッコミが入れば世界の通じる笑いになりえるような気もしてきます。

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