院長コラム
Column

来るラグビーワールドカップ

2019年08月29日

日本開催のラグビーワールドカップも1か月後に迫ってきました。テストマッチではフィジー、トンガ、アメリカ、サモアにも快勝しましたので、本番が楽しみです。もしかしたら4年前よりも強いのかもしれませんね。

チームにはいろいろな人種の方がいますので、一見では日本のチームかどうかわからない位ですが、これからのグローバルな時代を先取りしているのでしょう。そしてチームの調子がいいと応援しがいがあります。

近鉄のトンプソンルーク選手も最年長選手として4度目のワールドカップ代表に選出されました。出身はニュージーランドですが、日本に帰化されました。東大阪の花園あたりをチャリンコで走り回る大阪のおっちゃん代表で個人的にも気になる存在です。

同組にはアイルランド、スコットランドなどの強豪チームがいますが、何とか決勝リーグへ進出してほしいものです。

普段の生活ではラグビーに接することはめっきりなくなりましたが、私も大学ではラグビー部でしたので、大きなイベントを前にすると俄然興味は沸いてきます。

日本ではラグビーファンの数が多くないので、ラグビーワールドカップって?と言われる人も多いかもしれません。

しかし、オリンピック、サッカーに続く世界第3位の観客導入を誇り、世界で40億人の人が視聴します。大会開催期間も44日と長く、経済効果的にも意義高いのです。

優勝候補の筆頭は今回もニュージーランド(NZ)代表のオールブラックスなのでしょう。前回、前々回のワールドカップでも優勝しました。

元オールブラックス出身の選手は多くの日本企業で活躍されていますし、日本代表にもNZ出身の選手が多いので親しみが湧きます。

テレビドラマでは企業のラグビー部を題材にしたノーサイド・ゲームが放映されていますね。

監督の清宮克幸さん(野球の清宮選手のお父さん)やその企業の関連する人を題材としたドラマです。清宮さんは選手兼監督として早稲田大学、サントリー、ヤマハとそれぞれのチームを日本一にさせました。その中でも優勝とは無縁だったヤマハを題材にしたエピソードです。

元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗選手を含め数人の代表選手も選手役で演技されています。そういえば清宮監督も廣瀬選手も大阪出身です。

卓越した情報分析とリーダーシップであっという間にチームを一流にされました。裏にかくされた本質的なスキルがあるのかもしれません。

ラグビーは体力の限界にもチャレンジする激しいスポーツです。監督は極限まで追い込まれた時の反応をみることによりその人の特性を判断するのだそうです。

人の手本になる行動をする、周りの仲間を鼓舞する、個々が当事者意識をもちチームの問題解決にあたる、個性や特性を理解し尊重しあうなど、不透明な変革の時代にはラグビー型のリーダーや人材が大切なような気もします。

そしてその資質は生まれもったものではなく、トレーニングにより学びとるものです。

迫りくるワールドカップから、力強さ、スピード、技術などの魅力的な表の部分のみならずチームとは?リーダーとは?隠された戦略とは?などを改めて考えるよい機会なのだと感じています。

 

一覧に戻る